玄関土間廻り

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kominka010.jpg土間を広く取る計画で改修を進めてゆく。
各壁は、真壁造りというこれも日本の伝統的な工法で、柱を表面に見せるもの。木材が空気に触れることで防腐のメリットもあるが、なにより白い壁とのコントラストが美しく風格を感じさせる。ここでも古材が活躍する。

工事再開

kominka009.jpg違和感のあったアルミ製サッシを、木製のものに取り替えるための工事を行なう。
L字型の縁側も取り払ってしまったのは、今回の工事の「変える」にあたる、おもしろい計画とだけ今はお伝えしたい。

木造建築と湿気

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梅雨のうっとおしい日が続く。
高温多湿の気候風土が生んだ日本の家には、昔から優れた調湿機能があった。
木(構造材)や土壁は、湿度の高い夏には湿気をとり込み、乾燥した冬の時期にはため込んだ湿気をはき出す。まるで、木が自然に呼吸するようなもので、湿度の調節をしてくれるのだ。
また、床をできるだけ土から離すことで、床下に通気を確保、地面からの湿気を抑えていた。

今後、木部の磨きをして梅雨明けから大工工事、木製建具工事を行う。

棟木の記憶

kominka007.jpg建主のお孫さんの話によると、棟木に使われている巨大な松丸太(7間=約13m)は、お寺に使っていた材を再利用したそう。
かつては古材の再利用はごく普通に行われた。
いま、古材がまた新たに見直されて全国に流通しているようだ。新築の一部に使われたり、家具として再生されたり、変わったところではマンションのリフォームに使用され、落ち着いた空間を演出するのに重宝されている。
古材は日本の生活文化の記憶を宿しながら生き続けていく。

古材

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小屋組の敷板に使用されていた古材(松板)を洗浄する。
乾燥したのち、広縁他に再利用する。
伝統工法は木組みによって耐力を実現しているため、壁・床・天井に自由に手を入れられるという利点がある。
何年も何年も手を入れながら住み続けられる上に、時には大胆なリフォームも可能にする優れた工法なのだ。

屋根裏の大掃除

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屋根裏の大掃除を行なう。さすがに長年堆積した汚れは大変なものだ。
埃を払った後は、貫録十分の小屋組みにしばし見とれる。
せっかくなので屋根裏として隠さず、見せるプランを思案中。

装飾

kominka004.jpg庇を支える持送りに、大工の手による雲形の装飾が見られる。
大工はデザイナーであり、彫刻家でもある。
ちょっとした装飾が住まいに潤いを与えている。

伝統工法

kominka003.jpg金物を用いず、壁に耐力を求めない「木組み」だけで家を建てる伝統工法。
長年にわたり受け継がれてきたこの工法も今では大変めずらしいものとなってしまった。
熟練の技で生み出された構造美を損なわないように再生を行なう。

再生作業の開始

kominka002.jpg写真は玄関を入った上がりがまちのところ。こちらには「土間」を広くとる計画。木や土といった日本古来の建築素材をうまく使えば、懐かしくも快適な住まいになるはず。
過去のリフォームによって壁に埋没してしまった貴重な欅の大黒柱もその存在感を取り戻してやりたい。

「古民家再生」近々着工

kominka001.jpg60年以上に渡り風雪に耐えた古民家をカワモトのノウハウを結集して再生します。完成までの様子を追って記してまいりますのでご期待ください。